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子どもの矯正はいつ始める?最適なタイミングと理由をわかりやすく解説

2025.12.01

当院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

子どもの歯並びに不安を感じたとき、“いつ矯正を始めるのがベストなのか” は、多くの保護者の方が気になるポイントです。実は、矯正には明確な「年齢だけのベストタイミング」はありません。
しかし 成長発育と骨格の変化を味方にできる時期 があり、そこを逃さないことが将来の歯並びや顔貌に大きく影響します。

ここでは、小児矯正(1期治療)の最適な開始時期、その理由、開始が遅れた場合のリスクについて、歯列矯正専門医としてわかりやすく解説します。

 

《小児矯正の一般的な開始時期》

小児矯正は多くの場合 6〜10歳ごろ(混合歯列期) にスタートします。
この時期は乳歯と永久歯が混在し、顎がまだ成長中。矯正を行うことで次のようなメリットがあります。

  • 顎の成長を利用できる
  • 永久歯がきれいに並ぶスペースを確保しやすい
  • 将来の抜歯矯正を回避できる可能性が上がる
  • 上下の噛み合わせのズレを早期に修正しやすい

ただし「6〜10歳ならいつでも同じ」というわけではなく、 症状によっては5歳から介入すべきケースもあり、逆に9〜10歳でも十分間に合う場合もあります。

 

《できるだけ早期に診断だけ受けておくべき理由》

「治療はまだ早いかも…」と思っていても、診断は早ければ早いほど正確なプランが立てられます。

例えば、

  • 受け口(反対咬合)
  • 骨格的なズレ(顎が小さい・出ている)
  • 舌癖や口呼吸
  • 生え変わりの遅れ
  • 顎が狭いことで将来のスペース不足が予想される

これらは 成長を利用できる6〜13歳 が治療の大きなチャンスです。

とくに「受け口」は早期治療が結果に大きく関わるため、5〜6歳での相談が理想です。

 

《開始が遅くなった場合のデメリット》

もちろん小児矯正は10歳を過ぎても可能です。
しかし、次のようなデメリットが出る場合があります。

  • 顎の成長による補正が難しくなる
  • 永久歯が並ぶスペースが確保できず、抜歯矯正の可能性が上がる
  • 上下の骨格のズレが強くなる
  • 将来、外科矯正(手術併用)が必要となるケースが増える

早期にレントゲンで骨格・生え変わりを確認するだけでも、将来の選択肢が大きく広がります。

 

《小児矯正を始めるかどうかの判断基準》

保護者の方にとって最も知りたいのは
「うちの子は今すぐ必要?それとも経過観察でいい?」 という点だと思います。

以下のチェックリストに1つでも当てはまる場合は、早めの受診がおすすめです。

  • 上下の前歯が反対に噛んでいる(受け口)
  • 前歯が噛み合わず、常に口が開いている
  • 昔から口呼吸が多い
  • 歯がデコボコで明らかにスペース不足
  • 指しゃぶり・舌癖が残っている
  • 顎が小さい、顔が細い・口元が前に出ている印象がある
  • 永久歯が変な方向から生えてきている

これらは、早期治療で大きく改善が期待できる項目です。

 

《歯列矯正専門医からのアドバイス》

子どもの矯正は “今すぐ始めるべきかどうか” ではなく、
「いつ始めると最も効果的か」 を見極める治療です。

その判断には
・顎の成長方向
・永久歯の萌出状況
・骨格のズレ
・生活習慣(口呼吸・舌癖)
・将来のスペース予測
など、多くの要素を総合的に評価する専門的な知識が必要です。

当院では、焦って治療を始める必要がない場合は「今は診断だけ」「半年ごとに経過観察」という提案もしていますので、まずはお気軽にご相談ください。
お子さまの成長に合わせて、ベストなタイミングをご案内します。

歯列矯正専門医 院長 中西正光

 

ご予約はホームページより24時間受け付けております。
お気軽にお問い合わせくださいませ。

〒860-0801

熊本県熊本市中央区安政町6-2 クオリア安政町4F

熊本サニースマイル矯正歯科

☎︎お電話番号 096-211-2525

 

 

当記事の内容は以下のガイドライン・文献を参考に作成しています。

【専門ガイドライン】
・日本矯正歯科学会「診療ガイドライン」
 https://www.jos.gr.jp/guideline
・アメリカ矯正歯科学会(AAO)Clinical Guidelines
 https://www2.aaoinfo.org/practice-management/cpg/
・厚生労働省 歯科口腔保健関連情報
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/shikakoukuuhoken/index.html

【参考書籍】
・『THE ALIGNER ORTHO アライナー矯正治療の最適解: ALIGNER RADIO BOOK』
・『アライナー矯正歯科治療』

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監修歯科医師

熊本サニースマイル矯正歯科
院長 中西正光

所属学会等

  • 日本矯正歯科学会
  • 日本デジタル矯正歯科学会
  • 九州矯正歯科学会
  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
  • インビザラインドクター

略歴

  • 久留米大学附設高等学校
  • 東京歯科大学卒業
  • 九州大学病院矯正歯科
  • 熊本県内大手医療法人の歯列矯正部門顧問

学会発表

  • Journal of Oral Biosciences Supplement 2018
    「Impaired store-operated Ca2+ entry in mouse salivary glands decreases the volume of saliva secretion」
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