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表側矯正(ラビアル)

表側矯正(ラビアル)とは?

歯の表面に装着するスタンダードなワイヤー矯正です。技術的に確立されており完成度の高い治療法です。

表側矯正(ラビアル)の特徴

歯の表面にマルチブラケットといわれる装置を接着し、それにワイヤーを通してワイヤーの力で歯をコントロールします。
また、ワイヤーのほかに様々な付加装置を併用することで治療計画や適応症例の幅が広がります。付加装置の中で、近年目覚ましい活躍をしているのが矯正用アンカースクリューです。
これにより、今までは不可能とされていた歯の動かし方ができるようになり、適応症例が増え、さらに治療期間の短縮にも効果があります。
表側矯正(ラビアル)は歴史が長く、エビデンスにも富んだ治療法で、非常に優れた治療成績を残しています。しかし、術者の技術に依存する面が大きいため、歯列矯正に特化した歯科医師にしか扱えない治療法でもあります。

メリットデメリット

《メリット》

  • 適応症例が幅広い
  • 治療の自由度が高い

《デメリット》

  • 装置自体が目立つ
  • 装置の脱離による予定外の来院が必要になることがある
  • 痛みや疼きを感じることがある

よくある質問

Q

痛みはありますか?

A

歯が動くときは周囲の組織に炎症が起きたような状態になりそれが原因で痛みを感じることがあります。通常、約2日で痛みは落ち着いてくるので治療期間中ずっと痛いわけではありません。また、痛みの感じ方は個人差が大きいので感じ方は様々です。同じ刺激でも痛いと感じる方や、疼くような感覚と表現する方もいますし全く痛くなかったという方もいらっしゃいます。
ごく稀ですが、どうしても痛い場合は市販の痛み止めを服用していただくと十分効果があります。痛みが気になって矯正治療を迷っている患者様には痛みの感じ方が比較的マイルドなマウスピース矯正をお勧めしています。

Q

緊急で来院しなければならない場合はありますか?

A

歯の表面に接着するブラケットが脱離したり、ワイヤーが当たって不快感や痛みがある場合は予定外の来院が必要になることがあります。

Q

食べられないものはありますか?

A

くっつく系の食べ物は控えた方がいいでしょう。
餅やキャラメルのような粘着力のつよい食べ物はワイヤーを変形させたり、脱離の原因となりやすいです。

Q

後戻り(再発)はしますか?

A

後戻りの可能性はありますが、それを最大限排除するためにリテーナーの使用を推奨しています。

Q

治療期間はどれくらいでしょうか?

A

基本的には成人矯正で使用する装置で、1.5~2年が平均の治療期間です。
加速矯正のオプションを併用することで治療期間は変わってきますので、患者様のライフスタイルや使用装置のご希望に合わせてご案内いたします。

Q

保険適応になることがあるのでしょうか?

A

一部の症例において保険適応になることがあります。厚生労働大臣が定める疾患に該当する方や、骨格の不調和の大きい顎変形症と診断された方が対象となりますので、特に疾患などがない方は対象とはなりません。