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矯正治療を計画どおりに進めるために

アライナーの取り扱い方法

アライナーを装着する時は、前歯から奥にかけて押し込むようにして入れてください。アライナーが壊れる原因になりますので、噛んで入れないようにしてください。

アライナーを外す時は、奥歯の内側から外します。外側から外してしまうとアタッチメントが外れる可能性がありますので注意してください。

アライナーを外したら、必ず専用のケースに入れて保管します。ティッシュに包んでしまうと間違えて捨ててしまうことがあります。
また、ハンカチやティッシュに包んでポケットの中や、バッグの中に入れてしまうとアライナーが壊れる原因になりますので、必ずケースで保管してください。

装着時間

装着時間は1日20時間以上を目指しましょう。
食事と歯磨きの時以外は装着しているイメージです。

アライナーチューイーの使用

歯にアライナーをしっかりフィットさせるための重要なアイテムです。
手でアライナーを装着した後にチューイーをまんべんなく20~30回咬んでください。
消耗品なので追加で必要になった場合はご購入をお願いいたします。

着脱について

装着は前歯から順に奥歯に向かって合わせていきましょう。
咬みながら装着すると破損する可能性があります。
外すときは必ず一番奥の歯の内側から外すようにしてください。指で外すのが難しい場合は専用の器具(アライナーリムーバー)をご購入ください。
アライナーを外した際は専用のケースに入れて保管してください。ティッシュなどに包んでおくと捨てられてしまう恐れがあります。

アライナーの交換について

交換するタイミングは夜寝る前にしましょう。長時間持続して装着できるので新しいアライナーに交換するのに適したタイミングです。

アライナーの洗浄方法

流水下で柔らかい歯ブラシを使って磨きます。変形の原因になりますので、お湯で洗浄を行ったり、お湯につけたりしないように注意してください。
歯ブラシでの洗浄でも十分綺麗になりますが、ドラックストアなどにマウスピース用の洗浄剤が販売されていますので、洗浄剤を使っていただいても構いません。

矯正治療中の清掃方法

矯正治療中はむし歯、歯肉炎、歯周病になりやすいため、しっかり歯磨きをしてお口の中を清潔に保ってください。

マウスピース矯正の場合

マウスピース矯正の場合は、いつも通り歯磨きをしていただけます。治療が進んでくると歯と歯の間にスペースができて食べ物が詰まりやすくなりますので、フロスなどの補助清掃用具の使用をお勧めします。
マウスピースの装着前には歯磨きを行い、お口の中を清潔な状態にしてから装着します。
外出先でどうしても歯磨きできない場合は、うがいをしてから装着します。

ワイヤー矯正の場合

ワイヤー矯正の場合は、装置が外せないため、清掃が難しくなりますが、しっかり清掃しなければむし歯ができやすくなり、歯肉が腫れるなどの炎症が起こる可能性が高くなります。
しっかり磨くコツは、歯ブラシの毛先をワイヤーの内側に入れ込んで磨くことです。普通の歯ブラシでも構いませんが、タフトブラシという毛先が鉛筆の形をした歯ブラシを使用して磨くと、さらに綺麗に磨くことができます。
歯に直接着いている装置(ブラケット)の周りも汚れがつきやすいのでしっかり磨きます。
また、矯正治療中のお口の中を清潔に保つために、一般歯科医院に定期的にメンテナンスに通っていただくことをお勧めします。

顎間ゴムの重要性

症例によっては顎間ゴム(矯正治療で使用する医療用ゴム)を使用していただくことがあります。ゴムの伸縮性を利用して、動かしたい方向に引っ張って歯を動かします。しっかりゴム掛けを行わなかった場合、治療期間が長くなったり、治療が思うように進まなかったりします。
完璧な治療のゴールを目指すためにもしっかりゴム掛けを行います。

ポイント

  • 顎間ゴムは1日1回交換します
  • 食事、歯磨きをする時以外は顎間ゴムを使用します
  • 顎間ゴムがなくなったら追加でお渡ししますので、ご連絡お願いします
  • 症例によっては、2種類のサイズの顎間ゴムを使用していただくことがあります。ゴムのサイズを間違えないように注意してください。
  • ゴムをかける位置が分からなくならないように、お口の中の写真を撮影しておくと便利です。
  • ゴムを引っ掛けるボタンが外れた場合は、付け直しをしますのでご連絡お願いします。

保定装置

矯正終了後に矯正装置を外すと、歯が元の歯並びに戻ろうとしてしまいます。後戻りを防ぐために、使用する装置が保定装置になります。
保定装置には、取り外しできる装置(リテーナー) や、歯の裏側につける装置(フィックス)があります。保定装置は、症例に合ったものを使用していただきます。
矯正治療でキレイに並んだ歯並びを維持するために、保定装置は必ず使用します。

保定装置の使用について

保定装置は食事、歯磨きをするとき以外は装着します。使用期間は、1年から2年程度になります。
あくまで大体の目安になりますのでそれ以上長く使用していただいても構いません。

保定装置の洗浄方法について

保定装置は流水下で柔らかい歯ブラシを使用して洗浄してください。ドラックストアなどに保定装置用の洗浄剤が販売してありますので、そちらを使用していただいても構いません。
保定装置をなくした、壊れた、外れたなどの場合にはご連絡をお願いします。