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マウスピース矯正で失敗しやすい3つの理由

2026.02.09

当院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

マウスピース矯正で失敗しやすい3つの理由 「目立たない矯正=簡単」ではない 


はじめに

マウスピース矯正は、

「目立たない」、「取り外せる」、「楽そう」
といったイメージから、成人矯正の第一選択として選ばれることが増えています。

実際、正しく使えば非常に優れた治療法です。
しかし臨床の現場では、
・「思ったように歯が動かなかった」
・「途中で不安になった」
・「やり直しになった」
といった“失敗体験”を抱えて来院される方も少なくありません。

その多くに共通するのが、
「目立たない=簡単な矯正」という誤解です。

この記事では、歯列矯正専門医の立場から
マウスピース矯正で失敗しやすい3つの理由を軸に、
なぜトラブルが起きるのか、どうすれば防げるのかを詳しく解説します。


失敗理由①:マウスピース矯正は「自己管理型」の治療である

《装着時間が結果を左右する》

マウスピース矯正は、1日20〜22時間の装着が前提条件です。

ワイヤー矯正のように「つけっぱなしで勝手に動く」治療ではありません。

・食事のたびに外す
・歯磨き後に必ず装着する
・外したまま寝ない
こうした日々の積み重ねが、歯の動きに直結します。


《「少しくらい外しても大丈夫」が積み重なる》

失敗しやすい方に多いのが、
・今日は会食だから外しておこう
・今日は疲れたからそのまま寝よう
という小さな油断の積み重ねです。

結果として
・歯が計画通り動かない
・次のマウスピースが合わない
・治療期間が延びる
といった問題が起こります。


《目立たない=楽ではない》

マウスピース矯正は患者さまの協力度が非常に高く求められる治療です。

この点を理解しないまま始めると、
「こんなに自己管理が必要だと思わなかった」
という後悔につながりやすくなります。


失敗理由②:適応症の見極めが甘いまま始めてしまう

《すべての歯並びに向いているわけではない》

マウスピース矯正は万能ではありません。

特に
・歯の移動量が大きい
・歯根のコントロールが難しい
・噛み合わせのズレが大きい
・骨格的な問題が強い
といった症例では、単独では限界がある場合があります。


《「できる」と「やるべき」は違う》

マウスピース矯正で「できなくはない」症例と「最適な選択である」症例は別です。

無理にマウスピース矯正を選択すると
・仕上がりに妥協が必要
・追加治療が増える
・最終的にワイヤー併用になる
といった結果になりやすくなります。


《診断力の差が結果の差になる》

失敗を避けるためには矯正専門的な診断が不可欠です。

・歯だけを見るのか
・噛み合わせまで評価しているか
・治療後の安定性まで考えているか

この視点の違いが、
「成功」と「失敗」を分ける大きな要因になります。


失敗理由③:治療ゴールの共有が不十分なまま進んでしまう

《「どこまで治すか」を決めていない》

マウスピース矯正で多い失敗の一つが、治療ゴールが曖昧なまま始まってしまうことです。

・見た目がきれいならOK
・多少噛み合わせは妥協してもいい
・できる範囲で整えばいい

これらを事前に共有していないと、
治療後に
「思っていたのと違う」
という不満が生じやすくなります。


《シミュレーション=確定結果ではない》

マウスピース矯正では
治療前にシミュレーション画像を確認することが一般的です。

ただしシミュレーションはあくまで予測であり、
実際の歯の動きとは差が出ることがあります。

この点を理解していないと
「説明と違う」と感じてしまう原因になります。


失敗を防ぐために大切な3つのポイント

  1. 装着時間と自己管理の重要性を理解する
  2. 自分の歯並びが本当に適応かを確認する
  3. 治療ゴールを医師と明確に共有する

この3つを押さえるだけで、
マウスピース矯正の満足度は大きく変わります。


よくある質問(Q&A)

Q1:マウスピース矯正で失敗したらやり直せますか?
A:症例によりますが、計画修正や他装置への変更で改善できるケースもあります。

Q2:途中で不安になったらどうすればいい?
A:我慢せず早めに相談してください。早期対応が結果を左右します。

Q3:失敗しないために一番大事なことは?
A:矯正専門医師のもとで、治療前の診断と説明をしっかり受けることです。


歯列矯正専門医からのアドバイス

マウスピース矯正は
「目立たない矯正」ではありますが、「簡単な矯正」ではありません。

正しく理解し、適切な症例選択と自己管理ができれば、
非常に満足度の高い治療になります。

一方で、安易な選択は
「こんなはずじゃなかった」という結果を招きます。

治療を始める前に、
できること・できないことを正しく知ることが、
失敗しない最大のポイントです。

歯列矯正専門医 院長 中西正光

 

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〒860-0801

熊本県熊本市中央区安政町6-2 クオリア安政町4F

熊本サニースマイル矯正歯科

☎︎お電話番号 096-211-2525

 

 

当記事の内容は以下のガイドライン・文献を参考に作成しています。

【専門ガイドライン】
・日本矯正歯科学会「診療ガイドライン」
 https://www.jos.gr.jp/guideline
・アメリカ矯正歯科学会(AAO)Clinical Guidelines
 https://www2.aaoinfo.org/practice-management/cpg/
・厚生労働省 歯科口腔保健関連情報
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/shikakoukuuhoken/index.html

【参考書籍】
・『THE ALIGNER ORTHO アライナー矯正治療の最適解: ALIGNER RADIO BOOK』
・『アライナー矯正歯科治療』

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監修歯科医師

熊本サニースマイル矯正歯科
院長 中西正光

所属学会等

  • 日本矯正歯科学会
  • 日本デジタル矯正歯科学会
  • 九州矯正歯科学会
  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
  • インビザラインドクター

略歴

  • 久留米大学附設高等学校
  • 東京歯科大学卒業
  • 九州大学病院矯正歯科
  • 熊本県内大手医療法人の歯列矯正部門顧問

学会発表

  • Journal of Oral Biosciences Supplement 2018
    「Impaired store-operated Ca2+ entry in mouse salivary glands decreases the volume of saliva secretion」
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