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マウスピース矯正で「できること・できないこと」

2026.01.14

当院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

― 知らずに始めると後悔しやすいポイント ― マウスピース矯正で「できること・できないこと」

 

はじめに

「目立たない」「取り外せる」「痛みが少ない」
こうしたイメージから、成人の矯正治療としてマウスピース矯正を検討される方は年々増えています。

一方で、実際の診療現場では
「思っていた仕上がりと違う」、「こんなはずじゃなかった」と感じる患者さんが一定数いるのも事実です。

その多くは、マウスピース矯正で「できること」と「できないこと」を正しく理解しないまま治療を始めてしまったケースです。

この記事では、歯列矯正専門医の立場から
・マウスピース矯正で可能な治療
・苦手・限界がある治療
・後悔しやすいポイント
を体系的に整理して解説します。


マウスピース矯正で「できること」

軽度〜中等度の歯列不正の改善

マウスピース矯正は、歯を少しずつ・段階的に動かすことを得意としています。

具体的には
・軽度〜中等度の叢生(歯並びのガタつき)
・すきっ歯
・前歯の傾きの修正
・軽度の出っ歯・受け口
といった症例では、非常に高い完成度が期待できます。

特に成人矯正では
「前歯の見た目を整えたい」
「人前に出る仕事なので目立たない方法がいい」
というニーズと相性が良い治療法です。


見た目への影響を最小限に抑えられる

マウスピース矯正最大のメリットは、やはり審美性です。

・装着していてもほとんど気づかれない
・写真や会話への影響が少ない
・接客業・営業職でも選びやすい

こうした点は、成人矯正において大きな価値があります。


口腔衛生管理がしやすい

取り外しが可能なため
・歯磨き
・フロス
・歯間ブラシ
を普段通り行える点も大きな利点です。

ワイヤー矯正と比較すると、
むし歯・歯周病のリスクをコントロールしやすい
という特徴があります。


マウスピース矯正で「できないこと・苦手なこと」

大きな歯の移動・複雑な動き

マウスピース矯正は万能ではありません。

特に苦手なのは
・歯を大きく移動させる
・歯根を大きくコントロールする
・複雑な噛み合わせの修正

これらのケースでは、
ワイヤー矯正の方が適している、もしくは併用が必要になることがあります。


骨格的な問題の改善

出っ歯や受け口の原因が
「歯」ではなく「顎の骨格」にある場合、
マウスピース矯正単独では限界があります。

このようなケースでは
・外科矯正
・ワイヤー矯正
・治療目標の再設定
が必要になることもあります。


装着時間を守れない場合

マウスピース矯正は1日20〜22時間の装着が前提です。

装着時間が不足すると
・歯が予定通り動かない
・マウスピースが合わなくなる
・治療期間が延びる
といった問題が起こります。


知らずに始めると後悔しやすいポイント

「目立たない=楽な治療」と誤解してしまう

マウスピース矯正は、患者さま自身の協力が治療結果に直結する矯正方法です。

・自己管理が必要
・サボると結果に反映される
この点を軽く考えていると、後悔につながりやすくなります。


適応症の見極めが甘いままスタート

「マウスピース矯正が流行っているから」
「勧められたから」
という理由だけで始めるのは要注意です。

その歯並びに本当に適しているか
を、矯正専門的な視点で評価することが重要です。


よくある質問(Q&A)

Q1:マウスピース矯正は誰でもできますか?
A:いいえ。歯並びや噛み合わせの状態によっては、ワイヤー矯正や併用治療が適している場合があります。

Q2:途中でワイヤー矯正に変更できますか?
A:可能なケースもあります。ただし治療計画の再設計が必要になるため、最初の診断が重要です。

Q3:できないことは最初に説明されますか?
A:本来は説明されるべきです。説明が不十分な場合は、セカンドオピニオンも検討しましょう。


歯列矯正専門医からのアドバイス

マウスピース矯正は、正しく使えば非常に優れた治療法です。
しかし「向いていない症例」「誤った期待」を抱いたまま始めると、満足度は大きく下がります。

大切なのは
・自分の歯並びに適しているか
・何ができて、何ができないか
を治療前に正確に知ることです。

納得したうえで治療を選択することが、後悔しない矯正への近道です。

歯列矯正専門医 院長 中西正光

 

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熊本県熊本市中央区安政町6-2 クオリア安政町4F

熊本サニースマイル矯正歯科

☎︎お電話番号 096-211-2525

 

 

当記事の内容は以下のガイドライン・文献を参考に作成しています。

【専門ガイドライン】
・日本矯正歯科学会「診療ガイドライン」
 https://www.jos.gr.jp/guideline
・アメリカ矯正歯科学会(AAO)Clinical Guidelines
 https://www2.aaoinfo.org/practice-management/cpg/
・厚生労働省 歯科口腔保健関連情報
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/shikakoukuuhoken/index.html

【参考書籍】
・『THE ALIGNER ORTHO アライナー矯正治療の最適解: ALIGNER RADIO BOOK』
・『アライナー矯正歯科治療』

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監修歯科医師

熊本サニースマイル矯正歯科
院長 中西正光

所属学会等

  • 日本矯正歯科学会
  • 日本デジタル矯正歯科学会
  • 九州矯正歯科学会
  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
  • インビザラインドクター

略歴

  • 久留米大学附設高等学校
  • 東京歯科大学卒業
  • 九州大学病院矯正歯科
  • 熊本県内大手医療法人の歯列矯正部門顧問

学会発表

  • Journal of Oral Biosciences Supplement 2018
    「Impaired store-operated Ca2+ entry in mouse salivary glands decreases the volume of saliva secretion」
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