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症例 6

10代男性:上顎前歯部のすきっ歯を上下の部分矯正で改善したケース

年代 10代
性別 男性
主訴 上顎前歯部の隙間
治療期間 5か月
使用装置 ワイヤー矯正(上下部分矯正)
診断名 空隙歯列

治療費: ¥ 261,800 (税込)

治療前の状態

上顎前歯の中央にすき間がある「空隙歯列」の状態で来院されました。
見た目の問題だけでなく、思春期ということもあり「人前で笑いづらい」というお悩みを持たれていました。

診断と治療方針

上顎の隙間を閉じるためには、上顎だけ矯正すれば良いと思われがちですが、実際には下顎とのバランスも重要です。
今回は、

  • 非抜歯で対応
  • 上下とも部分矯正を行うことで、上顎前歯の移動を安定させる
  • 下顎前歯部に最小限のIPR(歯と歯の間を少し削る処置)を実施

という方針で治療を進めました。

治療経過

ワイヤーによるスペースコントロールを行いながら、上顎前歯の隙間を徐々に閉鎖しました。
同時に下顎前歯には必要最小限のIPRを行い、上下の噛み合わせと前歯の位置関係のバランスを調整しました。
上下の調和をとりながら進めることで、空隙が再度開くリスクを抑えた安定した仕上がりを目指しました。
治療は予定通り 5か月で完了。

治療結果(Before → After)

気になっていた前歯の隙間はきれいに閉鎖され、同時に e-line(横顔のバランス)の印象もやや整いました。
過度な治療は行わず、必要な範囲だけ部分矯正を行うことで、自然な仕上がりとなりました。

この症例のポイント

  • 上顎の隙間を閉じるために下顎を調整する必要があった特殊ケース
  • 下顎のIPRは必要最小限にし、歯質保存を重視
  • 上下部分矯正で 短期間(5か月)で改善
  • 思春期の患者さまにも負担が少ない治療プラン
  • 歯列矯正専門医による精密な咬合・歯軸コントロール

まとめ

今回のように、「上顎のすきっ歯が気になる」という場合でも、必ずしも上顎だけの矯正で完結するわけではありません。
上下のバランスを考慮しながら部分矯正を行うことで、安定した美しい仕上がりを実現できます。

Before

After

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