20代女性:上顎前歯部のすきっ歯をワイヤー矯正で短期間に改善したケース
| 年代 | 20代 |
|---|---|
| 性別 | 女性 |
| 主訴 | 上顎前歯のすき間が気になる |
| 治療期間 | 4か月 |
| 使用装置 | ワイヤー矯正(上顎部分矯正) |
| 診断名 | 空隙歯列(上顎前歯部) |
■ 治療前の状態
上顎の前歯部に複数のすき間がみられ、いわゆる「すきっ歯(空隙歯列)」の状態でした。
見た目の審美性だけでなく、発音時に空気が漏れやすいことも気にされていました。
■ 診断と治療方針
空隙の量・歯軸の向きを分析した結果、非抜歯での空隙閉鎖が可能と判断しました。
■ 今回の治療方針
- 上顎のみの部分矯正
- ワイヤーによる空隙閉鎖
- 前歯の捻れ(回転)も同時に改善
- できるだけ短期間での仕上げを重視
部分矯正は、全体的な噛み合わせに問題がないケースで非常に有効です。
今回の症例では条件に合致していたため、最短4か月での治療完了を目指しました。
■ 治療経過
ワイヤーの調整により、前歯のすき間を徐々に閉鎖。すき間を閉じるだけでなく、歯の捻れ(ローテーション)も同時に整えることで、より自然で美しい前歯の並びになるよう仕上げました。
大きな後戻りを防ぐため、歯軸のコントロールに注意しながら調整を行っています。
■ 治療結果(Before → After)
主訴である前歯部のすき間はすべて閉鎖され、同時に前歯のねじれも解消されました。患者さまからは「笑った時の印象が大きく変わった」と大変喜んでいただけました。
短期間の部分矯正でありながら、自然なアーチと歯軸の整った仕上がりを実現できたケースです。
■ この症例のポイント
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上顎のみの部分矯正で短期間(4か月)で改善
全体矯正が不要なケースでは、部分矯正で期間・費用を抑えて治療できます。
-
ワイヤー矯正は空隙閉鎖に非常に適した方法
すきっ歯の改善にはワイヤーでの制御が適し、効率的・確実にスペースを閉鎖できます。
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歯列矯正専門医による精密な歯軸コントロール
すき間を閉じるだけでなく、歯の捻れや角度を適切に管理することで、仕上がりの審美性が大きく変わります。
■ まとめ
今回の症例は、「すきっ歯を短期間で直したい」という患者さまに多いご相談内容でした。
ワイヤーを使った部分矯正は、前歯のすき間、ほんの少しの歯並びの乱れなどのケースに特に効果的です。
Before
After