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歯科矯正用アンカースクリュー

歯科矯正用アンカースクリューとは?

歯科矯正用アンカースクリューとは、矯正治療で歯を動かすための「固定源」として使う小さな医療用のネジです。歯ぐきの上から顎の骨に一時的に埋め込み、そこを支点にして歯を引っ張ったり、押したりします。

デンタルインプラントとの違い

デンタルインプラントは、失った歯を補うために骨に埋め込み、その上に人工の歯を作る治療です。一方、歯科矯正用アンカースクリューは、矯正治療中だけ使う一時的な装置です。役割は「歯の代わり」ではなく、「歯を動かすための支え」です。治療が終われば基本的に撤去します

アンカースクリューの目的・役割

主な目的は、歯を動かす方向や量をコントロールしやすくすることです。たとえば、前歯をしっかり後ろに下げたい場合、奥歯を前に動かさずに前歯だけを引き込みやすくなります。また、歯を圧下する、奥歯を後ろに動かす、左右差を調整するなど、通常の矯正装置だけでは難しい動きにも使われます。

アンカースクリューのメリット

大きなメリットは、治療計画の自由度が上がることです。奥歯への負担を減らしながら歯を動かせるため、抜歯症例や出っ歯の改善、ガタガタの改善、奥歯の移動などで有利になることがあります。また、患者さん自身が装着するゴムや装置に頼りすぎずに治療を進めやすい点もメリットです。

アンカースクリューのデメリット・リスク

リスクとして、痛み、腫れ、違和感、感染、動揺、脱落、破折、歯根への接触などがあります。日本矯正歯科学会のガイドラインでも、動揺・脱落・感染・破折・歯根接触などは説明すべきリスクとして挙げられています。
特に多いのは、スクリューが緩んだり外れたりするケースです。その場合は、再埋入や位置の変更が必要になることがあります。

アンカースクリューは痛い?

埋入時は通常、局所麻酔をして行うため、処置中の痛みは強くないことが多いです。麻酔が切れた後に、軽い痛みや違和感が出ることがありますが、多くは数日程度で落ち着きます。ただし、痛みが強い、腫れが続く、膿が出る、スクリューが大きく揺れる場合は、早めに歯科医院へ連絡が必要です。

埋入の流れ

まず、レントゲンや口腔内の状態を確認し、埋入する位置を決めます。
その後、局所麻酔を行い、歯ぐきの上から小さなスクリューを埋め込みます。処置時間は3~5分と比較的短く、通院当日に行えることが多いです。
埋入後、すぐに矯正力をかける場合もあれば、状態を見てから使い始める場合もあります。使用期間は症例によって異なりますが、必要な歯の移動が終われば撤去します。

よくある質問

Q

アンカースクリューは必ず必要ですか?

A

必ずではありません。歯の動かし方や治療目標によって、必要かどうかを判断します。

Q

外れたら治療は失敗ですか?

A

失敗とは限りません。骨の状態や清掃状態、力のかかり方によって外れることがあります。必要に応じて再埋入します。

Q

傷跡は残りますか?

A

撤去後は小さな傷ができますが、自然に治癒します。

Q

食事や歯みがきはできますか?

A

通常通り可能ですが、スクリュー周囲は汚れがたまりやすいため、丁寧な清掃が重要です。

Q

誰でも使えますか?

A

骨の厚み、歯根の位置、歯ぐきの状態、全身状態によって適応が変わります。診断の上で判断します。

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